未来へ伸びゆくオフィス空間
LACの現状
LAC増築予想図
LAC(Lufthansa Aviation Center)は、フランクフルト空港に隣接してつくられたルフトハンザ社の新本社ビルである。そのため、この建物にはシンボル性をもちながら、大規模オフィスとして必要な機能や経済性、さらに騒音対策、近い将来の増築への対応などの課題が与えられていた。
そうした複雑で難しい条件のもと、著名設計事務所が参加して行われたコンペでインゲンホーフェン建築事務所が勝ち取ったのである。建物はインゲンホーフェンらしく、ガラスを中心として、木や石、鉄・コンクリートなどの素材の表情を活かした、シンプルでエコロジカルかつ快適な新しいオフィス空間のあり方を提案するものとなっている。
特に、最大限に自然の恵みを活用するために開発された棟換気システム、環境的なバッファー空間かつ憩いの場でもあるウィンターガーデン、透明度の高いファサード、一体感と多様な出会いをもたらす動線計画など、さまざまなアイデアがこらされている。
LAC 配置図
LACのアトリウムからICE(高速鉄道)を見る