エコロジカルな空間構成
~バッファー空間
LACのウィンターガーデン
LACでは、地球環境に配慮して過剰な冷暖房は控えるように設定されている。とはいえ、快適な執務空間をつくりだすため、外気の厳しい温熱環境や騒音からも守られている必要がある。
そのために厳しい条件を緩和させるバッファーの役割を果たすべく地下とウィンターガーデンが活用されている。特にウィンターガーデンは、執務空間への騒音の大幅に低減とともに、太陽光をふんだんに受けつつもLow-E複層ガラスで一定の断熱性を保って外部環境の影響を小さくし、執務空間の冷暖房エネルギー消費を減らしている。また、オフィスは全てウィンターガーデンに面しているため、必要に応じて窓を開閉して自然換気を行え、換気に要するエネルギー消費も減らしている。
LACの断面図
LAC・バッファーゾーンの機能
建物全体の換気は、建物西外部に立つ換気塔から外気を地中に導き、地下空間の長い距離を動くクールチューブ効果で地熱を利用して暖め/冷やしてから、必要なところに配分している。
また、ウィンターガーデンは冬季には暖まり、夏季には廃熱・遮熱して外環境を緩和する役割を果たす。