ガラスについて

写真:ミュンヘン、アップタウンビル
ミュンヘン、アップタウンビル

写真:ミュンヘン、アップタウンビル(外観)
ミュンヘン、アップタウンビル

写真:アウディパビリオン
アウディパビリオン

ガラスの発展が透明建築を可能とした

ガラスは、急速に改良され発展してきました。その結果、20年前では考えられなかった透明性の高い建築が、つくられるようになりました。

以前は多用されていた外付け日除けのメンテナンス問題解決のためにガラスのダブルスキンファサードシステムが開発されました。しかし、デザインが複雑になりました。ですから、化学的な手法が求められると思います。私は、建物の外表面の95%くらいはガラスでできると見積もっています。だから、その場にふさわしい適切なガラスを選ぶことがとても重要になるでしょう。

理想のガラス

私が理想とするガラスは、例えば何かフィルターを通して必要な光だけ透すガラスです。太陽高度の低い冬には光を透し、太陽高度が高い夏には日射を反射させるような仕組みを持ったガラスもいいですね。ガラスがエネルギーを生み出すことも必要でしょう。つまり、ガラスは、もっと知的にならねばならないのです。