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薄明のガラス
──その多様性と可能性

ケルン・メディア・パーク写真
ケルン・メディア・パーク/ジャン・ヌーヴェル/2002
Photo by Ikeuchi Seiji
模式図

セラミックプリントとデザインフィルムの構成模式図

2)
新たな潮流 パターン印刷(透かす)
シルクスクリーン印刷による着色やパターンは、日射や光を遮り適度に透過する。部分印刷や濃淡の変化など多様な表現や、特注デザインにも対応でき、今後の展開が期待される。
(1)セラミックプリント
(強化、又は倍強度ガラス)
低融点ガラスを主成分とする無機顔料を、ガラス裏面に直接印刷し焼付け加工する手法で、ヨーロッパではガラス建築の主流となっている。原色以外の多くの色が可能で、印刷面は雨水には弱いが、褪色や摩耗に対しては非常に強い。
特にこの数年、新たな部位や効果的な使われ方へ拡大し、ヘルツ・イェズ教会のような多層化や、新たな技法への挑戦、多色刷りによる具象画、原色パッチワークと実に多彩である。
(2)デザインフィルム
(合わせガラス)
合わせガラスのPVB中間膜として、着色フィルムやシュヴェービッシュ・ハルの集会場のように乳白フィルムを使うことができる。日本では、有機顔料でスクリーン印刷したPETフィルムを、2枚の特殊中間膜で合わせ加工するデザインフィルムが普及している。(左図参照)
(池内清治/概要文責 編集部)