スペースモデュレーターレポート
No.5 2005 汐留住友ビル
──「空・間」が実現した建築

開かれた機能性をつくる   ── 多様に活躍するガラス

ガラスシェルターを見上げる
photo by Shinozawa Hiroshi
ガラスシェルター

汐留住友ビルと、ゆりかもめ汐留駅との間につながれたブリッジの上にはガラス屋根のシェルターが架けられている。
用いられたガラスは、その上に汚れが目立たないようにセラミックス印刷を施した倍強度ガラスを用いた合わせガラスである。

ガラス張りのエスカレーター

アトリウムで地階と1階、1階と2階を結ぶエスカレーターは、その機械部分を囲う面をガラスで仕上げている。

アトリウムエントランスとオフィスのファサードを見上げる
photo by Shinozawa Hiroshi
床から天井まで開口のオフィス部分

オフィスフロア開口部には、リブガラスで支えられた、床から天井までの高さ約2.6mの1枚物の高性能熱線反射ガラスとして、眺望の良さと環境性能を両立させている。
また、交通騒音などに配慮して、低層部分など一部には、防音合わせガラスを採用している。

オフィス開口の窓台と手すり
photo by Shinozawa Hiroshi
2階デッキのガラス──プロフィリットガラス

公共空間との関わりを考え、夜間に通行する人々のために、2階デッキに、柔らかく、むらのない光を提供するため、溝型ガラス・プロフィリットがダブル構成で用いられている。
また、防火性能が必要とされるアトリウムに面した客室の窓部には、耐熱強化ガラス・パイロクリアが用いられている。

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