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Large-scale architecture and strength
マキシマムの美学:ケルン/ボン空港ターミナル2

ケルン/ボン空港ターミナル 寄り付き道路側 Photo by H.G.Esch, Hennef
飛行体験するガラス箱──ケルン/ボン空港ターミナル2
滑走路側が拡がった凸型の平面をもった総ガラス張りの建物である。マーフィ/ヤーンの建築コンセプトの、明るく見通しのよい空間を実現するために、特にファサード設計でゾーベック事務所が活躍した。

家形がつらなる大スパンの屋根面は、数少ない集合柱で支えられ、広い空間をつくりだしている。

ファサードを支える「フィッシュボーントラス」
Photo by WSI
全長800mにおよぶ透明度の高いガラスファサードの高さは10m〜20mと変化に富んでいる。

高透過Low-E複層ガラスの壁面は、コーナーに配置された十字型金具によって穴を開けずに支持されている。
風荷重は、ケーブルと束材でレンズ状に構成された水平梁で受け止められ、最終的には柱の内外両側に2本づつのケーブルでレンズ状の張弦で補強した柱「フィッシュボーントラス」に伝えられる。

ファサードのガラス自重はガラス間縦目地のすぐ背後に配された吊りケーブルが担って柱に伝えられ、屋根とは構造的に切り離されている。

このようにして、旅行者に「飛行」体験の楽しさをつたえる、巨大ではあるがスマートな空間がつくられたのである。

(文責 編集部)