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BEYOND MATERIALITY
フォルムと素材の探求と超越──未来をめざす建築方法論として
W.ゾーベック

我々の生きる現代と未来に対してあるべき建築は、そのフォルムと素材を過去に求めるのではなく、現在と未来の人の生き方を反映し満足させるような「フォルム」を志向する建築だろう。
来たるべき時代の建築は、自然環境とその恩恵を受ける人類、およびそこにある技術というものに、肯定的かつ根源的に取り組まなければならない。それは、従来とは全く異なった建築となるはずである。
我々の事務所は、伝統的な構造計画者のイメージを棄てさり、あらゆる身の回りのものを「エンジニアリング」の観点から洗練させ、素材・構法・構造の選択肢を拡げることに努めてきた。
多くの可能性の中から意味ある文脈を構成するためには、広範囲な分野の知識が必要である。そのために学際的に編成され、多くの建築をつくりだしてきた我々のチームの連帯意識が、未来の生活のフォルムを模索する上で最も重要な成果だったかもしれない。
(概要文責 編集部)


W.ゾーベック氏 Photo by Konrad R. Mueller, Kuenigswinter