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Curved surface aesthetics
曲面の美学:レーンクリニック

ガラス屋根の詳細 Photo by WSI
自在な空間をつくりだす
その必要とされる機能や表現されるべきイメージに対応した空間をつくりだす、自由自在な空間を紹介したい。

Photo by WSI
空に舞うガラスたち─レーン・クリニック
病棟間を流れるように、あるいは山脈のように複雑な形で連なっているガラス屋根である(意匠設計:ラム・ウェーバー・ドナス)。

テントはつり橋のような構造となっており、テントを主に覆うのは全て同じサイズの強化合わせガラスで、「こけら屋根」のように重ねつつ、複雑で自由自在な曲面を形づくっている。
ただし、ガラス1枚1枚はシーリングされておらず、雨をしのぎ、柔軟な変形が可能なシステムである。

このような柔らかい曲線に覆われた明るい半屋外空間があることで、入院している患者達が強風や雨風を受けないで自由に、そして心地よく散策できるのである。

(文責 編集部)