線形から複雑形へ──最適解を求めて


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Photo by Aoki Tsukasa
与えられた課題

日本科学未来館は科学技術に関する情報を内外に発信するための総合拠点として、展示・研究ゾーン・その他(スタジオ・ホール・会議室等)で延べ面積33,000平米のボリュームと駐車スペースが設定された。

提案を求められた重要な課題は、

  1. 臨海副都心に立地する上で、どのような建築的位置付けとなるのか?
  2. 展示・展示制作・イベントが同時に行える空間の提案
  3. 流動的なプロジェクト運営にふさわしい研究施設のあり方
  4. 工期短縮の提案
  5. 維持管理、省エネルギー、環境への提案
であった。

線形解の登場

これらの課題に応える最も明快な案は、展示ゾーンの南側に研究ゾーンを、北側には展示場へのアプローチ空間をリニアに配置し、各ゾーンの間にスルーホールと縦動線及び設備シャフトを貫入させたものだった。ホール・スタジオ・会議室等は、自由度のある展示ゾーンの屋上に配置した。

 

(概要文責 編集部)


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