自由と信頼を保障する構造


組柱と制振機構
Photo by Aoki Tsukasa
自由度の高さ実現のため最先端技術を導入

自由度の高い架構方式と短工期に対応できる工業化手法を採用し、無排土回転圧入鋼管杭をはじめ、CFT、FR鋼柱、制振装置、外装のフィン梁等、できる限り最先端技術を用いた。

大架構のシステム

3層重ねた30m幅・100m長の展示スペースを無柱で支えるため、CFT鋼管4本からなる組柱を12m間隔に建て、梁成2.5mのトラス梁を30mスパンに掛け渡した。大梁間にはプレストレスト・コンクリート床板を掛け渡し小梁をなくした。

無排土回転圧入鋼管杭の採用

地下のない展示ブロックの杭は環境配慮の工法である大口径の「無排土回転圧入鋼管杭」を採用した。

制振──2種類のダンパー

制振部材として、極低降伏点鋼の鋼板壁と二重鋼管ブレース、変位増幅てこ式ダンパーを採用した。ダンパーにはオイルダンパーおよび磁気粘性流体ダンパーを使用した。

6層分のアトリウム実現のために

動線スペースと展示スペース東端は、架構を構成する柱と梁を分離した。柱は約6mスパンのコンクリート充填FR鋼の列柱とし、庇とオーバルブリッジで変形を拘束し、細さの極限を追求した。

鳥井 信吾 (日建設計)

(概要文責 編集部)


前ページへ  次ページへ

目次に戻るTOPに戻る
ご購読ご感想バックナンバーリスト日本板硝子ホームページ


提供:日本板硝子株式会社