ベルリン変貌──都市の再構築と環境


ティアガルテンの戦勝記念塔より望むベルリンの風景
Photo by Aoki Tsukasa
ベルリンの現在
これまでのベルリンの政府建物や各種施設が完備していることと、荒れていた「壁」付近の広大な敷地が都心の一等地として使えるようになったことで、ベルリン遷都や建築ブームが可能となった。それに対応すべく、現在、交通などのインフラ整備が急がれている。
ベルリンはいま首都として政治・経済の中心になろうとしており、今後ベルリンはドイツの看板都市として成長していくであろう
ベルリンの都市計画
ベルリンの都市計画では、統一後の旧東独や、今回の遷都関連プロジェクト、ポツダム広場が、優先的なプロジェクトとされている
遷都関連プロジェクトの中心は、都市計画の国際コンペが行なわれた旧帝国議会堂の周辺一帯(シュプレー川のカーブに位置するので「シュプレーボーゲン」と呼ばれる)である。建築家シュルテス/フランクの1等案はかつてシュプレー川が東西ドイツの国境になっていた状況を、逆に結びつける要素に使ったところが高く評価された
ポツダム広場周辺でも都市計画コンペが行なわれ、1等になったヒムラー&ザトラー案のラーメンプラン(拘束力のない枠組み計画)をもとに、ダイムラーブロックではピアノが、ソニーブロックはヤーンが計画し、地区詳細計画(拘束力のあるBプラン)がつくられた。その後、土地高度利用に関連して交渉を経てBプランが変更され、ダイムラーブロックでは高層ビルも建てられている
(概要文責 編集部)



前ページへ  次ページへ


目次に戻るTOPに戻る
ご購読ご感想バックナンバーリスト日本板硝子ホームページ


提供:日本板硝子株式会社