ドイツ連邦議会議事堂Der Deutsche Bundestag

過去に目を閉ざす者は結局のところ現在に盲目となる



ドイツ連邦議会議事堂
Photo by Aoki Tsukasa
ドイツの歴史を象徴する議事堂
ドイツ連邦議会議事堂は、ネオ・バロック様式の絢爛豪華な旧帝国議会議事堂(Reichstag/Paul Wallot設計/1894年完成)を、大規模改修した建築である。この建物は、様々な歴史的事件が起きていてドイツの歴史を象徴している
過去と現在の対話を目指したフォスター
国際コンペで選ばれたフォスターの当初案は、旧帝国議会議事堂の上をレンズ状のガラス屋根が覆うものだったが、ドームの復活が求められて現在の形となった。
フォスターは、19世紀風装飾の断片や、建設時に石工がつけた目印、戦災の傷、侵入したソ連軍兵士の落書きなどを見せる一方で、新しく透明性の高い構築物を加え、過去と現在の対話を実現している。
開かれた政治を目指す建築
--市民と議会を近づける

現在、誰でも、連邦議会議事堂の西側入口から入り、議場をガラス越しに眺めつつ、エレベータに乗ってベルリン市内を一望できるルーフテラス、ドーム、さらにドーム頂部展望台に上がれる。国会議員たちの上を一般市民が歩き回ることが、開かれた民主国家の建築的な表現となっている。
各階の構成
1階には連邦議会の事務機能が入り、2階中央には議場が設けられ、議員たちは西側から入る一般市民と同じ側を向いている。また議場上部(3階)には、マスコミと傍聴者のための座席が設けられている。 4階は、各政党議員団会議室と報道関係者の部屋で、報道関係者ロビーからは議場をガラス越しに伺い知れる。 5階のルーフテラスには観光客や一般の人も利用できるレストランも設けられている。
(概要文責 編集部)


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