南側から見る。左手が西側ファサード
Photo by Aoki Tsukasa |
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アクソメ図
提供:Grimshaw & Partners, London |
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● | 旧西ベルリン地域再開発の象徴として
旧西ベルリンの中心・ツォー駅近くにあるこの建物は、ベルリンの壁崩壊後、旧西ベルリンの再生を目指してコンペが行われ、ニコラス・グリムショーが選ばれてつくられた。 |
● | 個性的な形態の理由
人目をひく形態は、コンペ時の要求である、高密度、広い無柱空間、将来の用途変更に柔軟に対応すること、に対処するために大きなアーチで執務空間を吊り下げることからでている。 |
● | 最大61mスパンのアーチから吊り下げる
2階以上の床を吊り下げる15本のアーチの最大スパンは61.2m(高さ38.6m)に及ぶ。吊り下げられた執務室空間は、2つの大きなアトリウムを抱き込んだような形となっている。
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● | 19世紀の壁面規制がつくった西ファサード
西側は、19世紀に定められた壁面規制の要求で垂直なファサードとせざるを得なかったため、アーチは完全に隠されてしまっている。
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● | エネルギー消費の少ない建築計画
曲面の屋根と外壁は表面積が体積に比して小さく、省エネルギーに寄与している。また、アトリウムは、厳しい外部の環境に対するバッファーゾーンとしての機能を果たしている。
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