人々が生き生きと生活できる塔をめざして C.インゲンフォーフェン、A.ナーゲル 1960年ドイツ・デュッセルドルフ市生。建築家・Ingenhoven Overdick Kahlen und Partner 主宰 Achim Nagel 1959年ドイツ・ライネ生。建築家・Ingenhoven Overdick Kahlen und Partner パートナー |
設計者による初期段階スケッチ 提供:Ingenhoven Overdick Kahlen und Partner |
それを可能としたのはハイテクノロジーである。具体的には、2重のファサード(ダブルスキン)といくつかの仕掛けで、透明なガラスから入ってくる太陽光を適度に調節し、利用するシステムだ。これによって、建物は年間の70%の吸排気を自然換気で賄える。時には確かに空調設備が必要だが、これとて我々がいつも『ズボン吊りのベルト』と呼んでいる補助的なものだ こうして、そこで生活する人々の空間や健康を制限しがちな高層建築ではない、全く新しいタイプの建築が可能となったのである。 |
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