ソニーセンターSony Center, Potsdamer Platz

都市の劇場をつくる


西側より見たソニーセンター夕景
ベルリン・フィルハーモニーホールが映っている
Photo by Aoki Tsukasa
街区・都市との関係
ソニーセンターは街区の内側にフォーラムをかかえることで、外部に開かれつつ閉じられた空間を形作っている。また、高層棟はポツダム広場の諸建築と、フォーラムの屋根はベルリンフィルハーモニーホールと、イメージ的につながっている。
透明性と多層性
透明性と多層性が大きなテーマで、各建築のファサードは、それぞれ個性的な表情だ。
高層棟やソニー・ヨーロッパ本社棟などでは、層間の長さの2枚のガラスマリオンによる構法は共通しているが、ブラインドやパターンプリント、木製スクリーンなどで多様性をつくりだしている。
一方、フィルハーモニーホール側のオフィス棟では、南側ファサードでメタル・スパンドレルをより大きくとり、フィルムハウスのポツダム通り側ではリブ付きメタル壁の中にガラス窓が嵌め込まれた形としている。
街区内でもフォーラムに面して多様な表情をもったファサードがあるし、フォーラムを覆う屋根もガラスと不透明なファイバーグラスシートを組み合わせていてフォーラムに光と影を与えている。

F棟フォーラム側を見る
Photo by Aoki Tsukasa
歴史を見せる
透明なガラススクリーンで覆われているので、戦前のポツダム広場を想い起こさせるグランドホテル・エスプラナードの「皇帝の間」や「朝食の間」を、ポツダム広場側からフォーラムへのアプローチから見ることができる。
(概要文責 編集部)


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