ドイツ連邦議会議事堂Der Deutsche Bundestag

ドイツ連邦議会議事堂のガラス


見学スペースよりガラス越しに議会を見る
Photo by Aoki Tsukasa
ドームとそのガラス
ドームの構造
ドームは24本の三角形断面の鉄骨柱で支えられ、そこから昇り用と下り用の1.6m幅・長さ230mの二重のらせんの斜路と「光の彫刻家」がぶらさがっている。
ドームと「光の彫刻家」のガラス
ドームを覆うガラスは、高透過強化合わせガラスで、透明度を高めつつ、合わせ中間膜により紫外線をカットする。「光の彫刻家」には、角度可変の金具に360枚の合わせミラーが取付られている
議場上部のトップライトは、万一に備えた耐貫通性能をもつ総計厚さ53ミリの合わせLow-E複層ガラスである。
開かれた議会を具現化するガラス
開かれた政治をめざして
一般市民が簡単に入れる西側エントランスと議場とは、透明なガラス壁2枚で仕切られていて、中はまる見えである。トップライトの光が射し込んで明るいため、とても身近に感じられる。ドイツ人が民主主義の公開性を重んじる姿勢の現れがここに出ている
透明性の高いガラスカーテンウォール
この議場・エントランス間のカーテンウォールは、防火区画としての性能や、遮音性能、耐貫通性能などを実現するため、総計厚さ48ミリもの防耐火合わせ複層ガラス(パイロストップ、パイロデュア)が使われている。この重いガラスをすっきり納めている高さ16mのカーテンウォールは、床面にバネを仕込んでテンションをかけている。
自然換気を実現する「インテリジェント窓」
開口部のほとんどは、設計者が「インテリジェント窓(Intelligent window)」と呼ぶダブルスキン構成の窓だ。外側に壁と隙間を開けて強化合わせガラスのハメ殺し窓が取付られ、その内側に開閉できる遮熱Low-E複層ガラスの窓が設けられている。外サッシ内側には電動ブラインドが取付られていて日射を遮蔽でき、さらに内サッシ横桟内側には細い温水パイプがあってコールドドラフトを防いでいる


ドイツ連邦議会議事堂の「インテリジェント窓」
Photo by Aoki Tsukasa
ドイツ連邦議会議事堂データ
(概要文責 編集部)


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