桃源郷をめざして──小山田総合医療福祉施設群

川村陽一
医療法人主体会・社会福祉法人青山里会 理事長



小山田福祉施設群図
図版提供:社会福祉法人青山里会
小山田総合医療福祉施設群は鈴鹿山麓を望む緑豊かな四季折々の景色の変化のすばらしいところにある
施設群を取り囲んで、登り窯、藍染め工房、ミニ動物園、山羊・羊牧場などが配置されて単調な生活を救っているほか、老人施設は家族の面会と入居者のために賑やかな市街地へ出かけられるよう当施設からバスが発着している

施設群は、医療と福祉が一体化し有機的に働くように配置されており、老人は生活指導員間の連携でスムースに要介護度に応じて施設間を移動出来、家族・本人にとって大変喜ばれている

老人施設の建築上の留意点は、第一に老人が安心して暮らせることだ。施設を一つずつ作っていく過程で、スタッフの生の声を取り入れ改善を重ねている
例えば、痴呆と一般老人がトラブルを起こさないよう、完全に分離した痴呆専用特養を全国で初めて作ったのも、その一例だ
デラックスな建築では決してなく、実用的でいささかシンプルでさえある

また、隣接の小山田記念温泉病院や温泉なども老人に安心や喜びを与えている
老人の介護は身体ばかりでない
自然環境を利用した散策や動物との交流を通じた『心の介護』の重要性を大きく強調したい

(概要文責 編集部)
小山田総合医療福祉施設群データ
医療法人主体会ホームページ

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