地域包括ケアシステムをつくる──広島県御調町の福祉システム

林 拓男
公立みつぎ総合病院リハビリテーション科部長



御調町は広島県南東部の人口8,351人、高齢化率25.6%の農村地帯で、公立みつぎ総合病院と行政が一体となり、地域包括ケアシステム(下図)を構築し、地域ニーズに応えてきた

最大の特徴は、公立みつぎ総合病院内に保健福祉センターを設置して役場の保健、福祉、国保及び老人医療担当部門を移管し保健・医療・福祉の窓口が一元化したことで、住民はサービスを利用し易くなり、また縦割り行政でないため連携が行え、保健・医療・福祉サービスをパッケージで提供している

  以前は、「つくられた寝たきり老人」が多かったが、病院が看護とリハビリを「出前」することや、家屋・生活環境の改善、医療と福祉のドッキングなどの保健・医療・福祉の連携・統合システムにより、寝たきり老人や長期入院者の減少、検診受診率上昇、医療費ダウン、死因のうち老衰が上位を占める等の成果をあげている
(概要文責 編集部)




御調町における地域包括ケアシステム
図版提供:著者

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