大きな家族をつくる──江東園の歩みと現在

杉栄一
江東園園長



江東園1階平面図

江東園の概要
江東園は、前例がなかったが厚生省等と我慢強く交渉して、保育園と老人福祉施設(養護老人ホーム、特別養護老人ホーム、デイサービスセンター)を合築した施設だ。合築にあたって、出来るだけ区切れとの指導があり、家具やカーテンなどで分けられるようにしたが、実際には区切らないで使っている

建物について
築後10年になり、色々に生じた変化に対応して建築に柔軟性が求められている。また、老人が見えやすいよう、公共部分をハッキリとした鮮やかな色にしている

合築について
合築により、運営が合理化されるとともに、幼児と老人のふれあいが生まれている。施設全体を大きな家族と考え、当園した幼児が体操をする時には老人も一緒にするなどしており、老人が機能回復訓練をしている時に、子どもが「ガンバレ」と励ます場面もみられる。その結果、幼児と老人が互いに親しみ、幼児のいない休日は老人も寂しそうにしている
合築で建て直す前には、幼児が老人をあざ笑うようなこともあったが、今は、暴れている子供も車椅子や松葉杖の前にくればとまるというように、強さや弱さを学び、思いやりができてきているようだ

機能分類
保育園部分

共通部分
(事務所・
玄関等)

中庭部分

老人施設部分
(概要文責 編集部)

江東園データ


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