When I'm sixty-four

山崎泰孝

 
 

ジョン・レノンを除くビートルズのメンバーもあと10年以内に64才になる。私自身も、数えで64才だ。彼らが"When I'm sixty-four"と歌った時、人々は64才になったら、引退して数年の余生をゆったりと家族だけで過ごせると思っていた

しかし長寿国日本では、最近の平均寿命は男性が約77才、女性83才だ。64才になってから10年以上生きる。多くの人々は、できるだけ健康に生き、最後の仕上げをしたいと思っているだろう
しかし、老いて心身が衰え、そうできない可能性もある。また、老いた親の介護のまっただ中にいる人も多い

そうした中で、続々と造られる高齢者福祉関係の施設の設計に関わる人々も多い。しかし、私たち建築家は高齢期について、案外、知らない

そこで、本書は、介護が必要な高齢期のための空間と人的環境に注目して編集した。高齢期のための空間づくりは個人の数だけ多様な対応が必要だ。ただ、その基礎──人格を中心に置き、その人にとって心地よい空間をつくること──を念頭におけば、自ずと解決策は見える。実際は、それが最も難しいが…
老いは自分自身の問題だ。読者も、自らの問題として読んでいただければ幸いである

 
 (概要文責 編集部)


 


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