導入ゾーンと展示ゾーン間のスルーホールは「光の塔」とし、頂部に太陽光追尾装置を設けた。展示ゾーンと研究ゾーン間のスルーホールは「風の塔」とし、煙突効果による自然排気と排煙に活用している。
幅30m・長さ100mの無柱空間の展示スペースは、長期的には床の取り外しのできるシステム、中期的にはPC製フリーアクセスフロア、短期的には3mピッチで配置した設備ピットで、フレキシビリティを保証している。
壁面にも展示に必要な縦配管類や分電盤を配置し、仕上げとして取り外しが容易な床用鋼製グレーチングパネルを使った。
天井でもトラス梁部の約2mピッチで吊り下げ用アンカーを設けるなど、フレキシビリティを確保した。
貸し研究室としてのフレキシビリティを追求した。電源・インフラ・空調の完備した1スパン60平米単位のモジュールプランを連結して所要の広さを確保した。また、機器の更新・改修などに対する保守性も向上させた。