「ミニマム」をマキシマムに追求
「ミニマム」が建物のテーマの一つだった。ガラスのスキンがを、その機能・強度を保ちつつ限りなく透明にするという「ミニマム」が追求された。
ガラスリブ構法の採用
日本科学未来館は、設計風圧力が500kg/平米と高いが、4.5mの階高分を1枚のガラスとしたカーテンウォールが3次曲面を描く。また、負圧が高く、ガラスの自重が外側にかかるため、2辺支持の内・外両面ガラスリブ構法が採用された。
フィンボックスのアイデア
ガラスカーテンウォールは、リブガラスを支持する小型のサッシと同じで面ガラスの自重も保持できる金物・フィンボックスで支えられている。
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3次元に捻れた曲面構成
3次元に捻れた外装を実現するには、ガラス支持部に位置調整のための自由度を与えることが大切なポイントだった。平面ガラスをフィンボックスに呑み込ませ、シーリングで調整しつつ支持することで3次元曲面を可能とした。
CADが可能にした曲面
複雑なジオメトリーとフィンボックスやガラスの詳細は、CADデータを介して建築工事関係者で確認しながら進められ、短工期でつくりあげることができた。
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