ガラス──その役割の変遷 |
ガラスは多くの機能と多彩な表情を持ち、熱線反射ガラス等で近代建築の表現の幅を拡げた。しかし、ガラスの最も重要な役割は採光である。エネルギーと建設のコスト問題が重要な現在、あらためてガラスの果たすべき役割が見つめ直されている。
| DPG構法の出現 |
DPG構法により、ガラスとサッシが初めて別々になり、ガラスの透明性やガラスを支える構造体の役割についても見直される時代が訪れた。
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透明建築を支える論理 |
採光を必要としない空間にガラスは必要ない。採光を求めるなら、より透明性を高くしようという論理が現在の「透明建築」を根底で支えている。この「透明建築」は、建築構造と空間構成だけを見せることになった。
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鉄とガラスの新たな関係 |
その空間構成が、透明なガラスを通して見える形そのままであり、鉄が構成する形そのままである日本科学未来館のガラスカーテンウォールは、鉄とガラスとの新たな関係を示唆する建築を予感させられる。
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