作品『薄墨の桜』『歌舞伎役者──片岡仁左衛門』『住民が選択した町の福祉』等 |
スウェーデン・バルツァルゴーデンの グループホーム photo :Haneda Sumiko |
ところが、老人たちには家ではない所にいる感覚があって、「そろそろ家に帰ります」と徘徊する 私は、病院の空間に問題がある気がした。行きとどいた介護をうけても、病院の建物では家にいる気分にならず、「家に帰ろうか」となる。ところが家に帰っても、家庭ではこの病院のような介護は難しく、老人は病院に戻ってくる
映画『安心して老いるために』の撮影でスウェーデンで痴呆性老人のためのグループホームを取材して、その解決策を見た
病院でも家でも落ち着かなかった日本の老人と違い、バルツァルゴーデンの老人たちは落ち着いていた。老人たちは温かい介護を、家(ホームの雰囲気をもっている)に暮らしながら受けている
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