●施設の概要
ICCは、電子情報時代の科学技術と芸術文化のインターフェイスとなるべく、「物」としての作品を展示するだけの場所ではなく、「出来事」としての情報が蓄積・交換され、また新しい情報を生んでいくソフト中心・ネットワーク型ミュージアムだ。「美術館」ではなく、「センター」と呼ぶゆえんである
ICCは建物としては、新国立劇場に隣接する東京オペラシティ超高層棟4〜6階に、5,500平米のスペースとして1997年に開設される。常設および企画展示室、ワークショップ、データベースなど、多彩な機能を持った施設である
●活動概要
「コミュニケーション」を切り口に、情報・人文・社会科学、美術などジャンルを越えて新しい意味や価値観を探る研究開発
アート&テクノロジーをテーマにした作品や記録の展示と、アミューズメント性のある体感型シミュレーション空間の提供
20世紀の芸術文化活動と科学技術に関する各種データが蓄積され、ジャンルや地域、時間を越えてリンクするデータベース「ICCマトリクス」
アーティストが作品をつくったり、次世代を担う層に自由奔放に創造することの楽しみを教えるワークショップ機能
ICCの各種活動記録のインターネットなどでの公開・展示や、新しいメディア空間に芸術や文化的な活動を拡げていくための実験的な試み
●これまでの活動
ICCでは、1991年から毎年1回、“NTTインターコミュニケーション”と称したプレイベントや、セミナーやワークショップを開催している
また、ICCギャラリーでの小規模な展覧会の実施や、機関誌「InterCommunication」などの発行を行っている |